SDGs用語集
フード ファディズム
フード ファディズムとは、食品や栄養が、健康に与える影響を過大に評価したり信じたりすることを指します。
ファディズム(faddism)とは、英語で「流行かぶれ」という意味を持ち、テレビ番組やCMなどで過大に宣伝された食べものや栄養の効果を信じて、その食品を過剰に摂取するというような、偏った食生活を続けることを指します。
フード ファディズムの問題
フード ファディズムは、さまざまな弊害を引き起こすようになり、問題視されるようになりました。
例えば、寒天ブームが挙げられます。2005年ごろ、テレビ番組で「寒天が健康にいい」と紹介され、大規模な寒天ブームが発生しました。寒天メーカーは大幅な需要の増加に対応するため、増産に追われましたが、ブームが終わると売り上げや利益は減少し、立て直しに数年を要しました。
また、2020年、納豆が新型コロナウイルス感染症に有効であるという噂から、納豆の買い占めが発生し、一時品薄になりました。なお、納豆が新型コロナウイルス感染症に直接有効であるという根拠はありません。
このように、フード ファディズムによる特定の食品へのブームは、生産者に負担を強いることになります。ブームに対応するため増産に追われたメーカーや農家は、翌年は一層の需要増加に対応するために、その食品を増産します。しかし、ブームが終わって売れなくなると、経営難にもつながりかねません。
また、フード ファディズムはフードロスを引き起こす可能性があります。農家が大量生産した野菜は廃棄野菜となる可能性が高く、食品メーカーが製造した食品は在庫過多となり、やがて廃棄されます。
フード ファディズムを予防するために
フード ファディズムに陥らないようにするには、偏りのない食品構成が、健康維持に役立つ、という基本を押さえましょう。そのうえで、自分の体質を知り、自分に合った食事を選択できるように食情報を取り入れることが大切です。
一方、企業は、個人に合う情報を届けてほしいという消費者のニーズに寄り添うことが求められます。
SDGs経営支援プラン
お申込み受付中
専門チームがサステナブルな企業経営を
トータルサポートいたします。