SDGs用語集
ヒューマニウム
ヒューマニウムとは、違法銃器を溶かしてつくられた人工の金属のことです。スウェーデンの非営利団体IM Swedish Development Partnerが指揮をとる国際的なイニシアチブ「Humanium Metal」により、世界中の違法銃器を回収し、溶かし、不純物を取り除いて型に流し込む、という取り組みが行われています。そうして、最後にインゴット型に成形されたのがヒューマニウムです。
世界では大量の“違法”な銃が出回っており、人の命が奪われる銃撃事件が絶えません。違法銃を没収したとしても、処分にコストがかかり、管理も困難となります。そこで、銃を金属の塊に変え、平和のための活動に使おうというイニシアチブが生まれたきっかけとなります。
「Humanium Metal」について
1938年にHumanium Metalが設立されてから、このイニシアチブの中心となっているIM Swedish Development Partnerは武器による暴力行為の蔓延する国々で平和構築のための地道な活動を行ってきました。
2016年、中米エルサルバドルで地元当局と連携しながら、銃排除プログラムで回収された違法銃器から1トンもののヒューマニウムを作り出しました。これがイニシアチブのはじまりです。
今後、Human Metalはグアテマラでヒューマニウムづくり実施を予定しているといいます。マフィアの抗争が行われる中南米で武力となる違法銃器を集め、イヤホンや腕時計など新たな価値を生み出すこの取り組みです。ヒューマニウムの可能性は計り知れません。
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