バイオ燃料

バイオ燃料とは、バイオマス（生物資源）を原料とする燃料のことです。簡単にいうと、動物や植物を原料としている燃料のことです。バイオ燃料は、カーボンニュートラルで、環境に優しい燃料として現在注目されています。

バイオ燃料には以下の3種類が広く使われています。

1. バイオエタノール：サトウキビなどの作物を発酵、蒸留させて作られるエタノール。
2. バイオディーゼル：菜種油などから、軽油車などのディーゼルエンジン用の燃料。
3. バイオガス：家畜の排泄物、生ごみなどの有機性廃棄物を発酵させて生じるガス。

バイオ燃料のメリット

バイオ燃料のメリットは大きく３つある。

1. バイオ燃料は環境にやさしい再生可能エネルギー
2. 安定的に供給できる
3. カーボンニュートラル

生ごみ、下水汚泥、家畜の糞尿など、本来は捨てられるはずだった原料を使ったバイオ燃料は、ゴミを減らし、逆に燃料を増やす取り組みになるので、今後のさらなる普及が期待されています。

バイオ燃料の課題

バイオ燃料が直面する課題は主に2つある。

1. コスト面の問題
2. 食糧問題や環境問題とのバランス

バイオ燃料は従来のエネルギーよりも加工におけるプロセスが多く、バイオ燃料に対応可能な車や機械の開発、ガソリンスタンドの準備などの関連設備にお金がかかります。また、サトウキビやとうもろこしを原料とする場合、バイオ燃料に使いすぎて食糧分が確保できなかったり、原料となる木材を確保するために森林伐採を誘発する恐れもあったりします。

いくつかの課題は残りますが、今後バイオ燃料は環境に優しい燃料として注目されるでしょう。