SDGs用語集
インフォメーションホームレス
インフォメーションホームレスを直訳すると、インフォメーションは「情報」ホームレスは「浮浪者」なので、情報を探してさまよってしまう人を指し、「情報難民」とも呼ばれています。また、ネットやSNSの情報の情報源の信頼性を確認ぜずに、鵜呑みにしてしまう人を指す場面でも使われることがあります。
総務省は2020年までに情報難民をゼロにする為の「情報難民ゼロプロジェクト」を立ち上げ、インフォメーションホームレス、つまり情報が十分に得ることが出来ない外国人や高齢者が、自然災害などの緊急時に必要な情報を確実に得られる環境整備に取り組みました。
情報難民ゼロプロジェクトの概要
日本の在住外国人は217万人を超えており、自然災害に多く見舞われる日本に安心して滞在していただける環境を整備することが喫緊の課題となっています。具体的な対策としては、情報発信を他言語で行うことが必須になります。観光庁では、海外からの旅行者に対して国内における緊急地震速報、津波警報、気象特別警報、避難勧告等をプッシュ型で通知できる災害時
情報提供アプリ「Safety tips」を提供しています。14カ国語の対応が可能になっています。(2020年3月時点)
また、超高齢社会を迎える日本において、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は27.3%と過去最高となっており、災害の発生時にも、高齢者にしっかりと情報が届くように、難聴の方にも情報が聞き取りやすい情報通信方法や、ケータイ電話を持たない方にも情報が得られるように地方の公共施設との連携を行うなどの工夫を行う必要があります。
情報弱者との違い
インフォーメーションホームレス、情報難民と似ている言葉に「情報弱者」があります。情報弱者も何らかの理由で情報に十分アクセス出来ない人を指す時に使用されます。ここでは特に身体的な特徴で情報が得られない場合を紹介します。
人間の五感による知覚の割合は、見た目が8割と言われています。
・視覚…83%
・聴覚…11%
・嗅覚…3.5%
・触覚…1.5%
・味覚…1%
視覚から得られる情報量は他の感覚と比べても圧倒的に多いので、ピクトグラム、標識などで簡潔に多くの情報量を伝える手段として普及しています。しかし、視覚に障害を持つ方や、読み書きの苦手な読字障害の方への配慮も必要になります。次に情報量が多いのが聴覚ですが、外国人の為の多言語対応や、高齢者や聴覚に障害のある方への配慮も必要になります。
上記の様に、災害時などの緊急時は様々な情報のバリアフリー化が重要になります。
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